マウスピース矯正は、取り扱いクリニックが続々と増えています。
ぴいこママがクリニック選びをしていて、一番驚いたのは“通院不要”で治療ができるところがあること。私は不安の方が勝ったので選ばなかったのですが、マウスピース矯正を始めてみて「通院なし」でもアリだったかな…と思っています。
そこで今回は改めて、通院ありと通院なしのメリット・デメリットについてお話しします。それぞれどんな人が向いてるかも考察してみましたので、自分がどちらがいいのかの参考にしてみてくださいね。
「通院あり」のメリット
医師が定期的に診るので安心
ぴいこママが矯正をしているクリニックは、“通院あり”です。
“通院なし”のクリニックも回りましたが、医師に確認してもらった方が安心だなと思ったので、最終的には通院のあるクリニックにしました。
ただ“通院なし”のクリニックであっても、アプリを介して専門医が定期的に歯の確認を行います。また治療経過中に気になることがあったり、直接診てもらいたいというときには、事前予約すれば診てもらえるのが一般的です。
そう思うと、通院のあり・なしはそこまで気にする必要はなかったのかもしれません。とはいえ“通院あり”を選んだぴいこママ的には、「次の予約日までがんばろう!」みたいなモチベーションは保てている気がしています。
あと私は、診てくれる担当医が毎回変わるのはイヤだなというのがありました。“通院あり”のクリニックであっても、複数担当医がいる場合は、その時々で診る医師が変わります。
今通っているクリニックも、毎回院長が担当するというのが決め手の一つです。歯科衛生士さんも専属の方がついてくれます。
ぴいこママと同じく、1人の担当医に診てもらいたい方は“通院あり”のクリニックを選びましょう。もちろん矯正相談の際に、担当医が決まっているのかどうかは確認してくださいね。
歯科検診やホワイトニングも受けられる
矯正中はどうしても虫歯リスクが高くなります。虫歯になってしまうと治療が発生し、そうなるとマウスピースの形が変わってくるので再度型取りになってしまって、余計に費用がかかってくることも。
通常“通院あり”のクリニックは一般歯科も行っているので、矯正ついでに定期検診を受けることが可能です。クリニックによっては別料金になることもありますが、普段定期検診を受けていないのであればこれを機に虫歯チェックもしてもらいましょう。
ホワイトニングをやっているクリニックも多いので、歯並びを直しながらホワイトニングもしたいという人は、その辺りも検討してみるといいでしょう。
なお、“矯正専門歯科”となってくると虫歯治療は行わないのが一般的です。娘のぴいこは矯正専門歯科に通っているので、歯科定期検診は近所の歯医者に行っています。
「通院あり」のデメリット
手間と時間がかかり、場所によっては交通費負担も
通院があると、毎回クリニックに出向かなければなりません。家から離れているクリニックでの場合は通院のための交通費がかかったり、診察料や再診療を支払う必要のあるクリニックであればその分の支払いがあったり、治療費以外のところで出費がかかってしまいます。
そしてもちろん、往復にかかる時間や手間もあります。
ぴいこママは片道1時間で約600円かけて通っています。通院も2〜3ヶ月に1回程度だし、そんなに負担ではないかなと思ってクリニックを決めましたが…塵も積もれば山となるで、交通費はバカにならないし、時間をとるのもちょっと大変。
ストレートに治療が済むと9ヶ月と言われていますが、そんなに順調にいくケースはなかなかないそうで、治療完了まで1年半みてくださいと言われています。
そうなると、15ヶ月。平均すると2ヶ月に1度の通院と仮定して、7〜8回。これが毎回往復2時間。交通費もトータルで1万円くらいかかる計算になります。(ぴいこママの通うクリニックは、通院の際にかかる料金はありません)
また時間の制約でいくと、予約時間によっては子どもの帰宅時間に間に合わず鍵を持たせたり、未就学児の末っ子のお迎え時間を延長したりしなければなりません。
通院なしだとこうした手間や費用負担がなく、時間も有効に使えるわけです。
とはいえ私は基本おうちにこもっているので、たまの遠征は気分転換になるなとポジティブに捉えて頑張っています。
ただクリニック周りにショッピングできる場所もなく、本当に行って帰ってくるだけなんですよね〜。もっと遊べる場所だったら良かったなー。
担当医の都合に合わせなければならない
クリニックによっては担当医のいる曜日が限定されていたり、「矯正医が月に1〜2回しか来ない」といったこともよくある話です。
そうなるとクリニックの都合に合わせざると得ません。予約していた日程に行けなくなった場合、別日を予約することになるかと思いますが、この日時も限定的となります。
仕事や家の都合などで予定が立てづらい人は、日程や曜日を限定されないクリニックがオススメです。
ぴいこママが通院するクリニックは、矯正医がいるのが「木・土・日」と限定的です。前述した予約時間による制約は一部ありますが、比較的日程に融通がきくのでそんなに問題ではありません
いつでも通院できる方は、そこまで気にする必要はないでしょう。
「通院なし」のメリット
アプリで完結できる
“通院なし”は、まずその手軽さが魅力です。
最初にマウスピースを作るために足を運ぶ“1回”が、最低通院回数。歯並びを整えるためにディスキング(歯を薄く削る)や抜歯など手を加えることがある人は、必要に応じて通院回数が増えます。
マウスピースは一括で受け取ったり、毎月送られてきたりするので、あとはアプリなどを利用して手順に従ってマウスピースを交換していきます。
歯が順調に動いているかは、自分で定期的に口腔内を撮影して、専門医師がその画像をチェック。
マウスピースはだいたい1〜2週間で次のものに交換しますが、歯が思うように動いていないなど、医師がまだ交換できないと判断したら着用を続けます。
装着時間の管理やマウスピースの交換時期のお知らせなど、すべてアプリが連動しています。長期間にわたる治療ですが、自己管理できるように作られているアプリが強い味方となってくれます。
そして不安や気になることがあるときに、すぐに質問できるのも魅力です。アプリからメッセージを送れば、回答がメッセージで送られてきます。
“通院あり”のクリニックでは、空いている時間にしか電話応答してくれないうえ、ささいなことだと連絡するのも躊躇してしまいますよね。
「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うようなことでもメッセージなら送りやすいですし、いつ送ってもいいので忘れることもありません。
一般的には「通院あり」よりリーズナブル
“通院なし”だとクリニック側の負担が少ないことから、一般的には“通院あり”よりリーズナブルに済みます。ただあくまで一般論であって、クリニックやマウスピースブランドによって料金は異なりますので、比較検討は必要です。
Webサイトから料金の確認はできますが、自分がどのプランになるのか、その他に発生しうる料金はあるのか、など詳細は話を聞かないとわかりません。
私が回ったクリニックの中には、治療費と通院費以外に“再診療”が毎回かかるところがあったり、歯科検診を毎回無料にしてくれるところがあったりと、矯正相談の際に初めてわかることが結構ありました。
Webサイトを見て気になるクリニックがあれば、まずは相談に行ってみてください。
「通院なし」のデメリット
“通院あり”より、自己管理がより多く求められる
マウスピース矯正は、装着時間が治療経過に影響したり、虫歯リスクを減らすため毎食後の歯磨きが欠かせなかったりと、自分を律することが不可欠です。
そのなかでも“通院なし”のケースは、さらに自己管理をしっかりしなければなりません。
もちろんアプリを通じて指導や励ましの言葉はもらえるのですが、“通院あり”と比べると、医師から面と向かって指導を受けない“通院なし”は、中だるみする可能性が高くなります。
治療が終わり、保定期間に入って通院がなくなってしまうと、リテーナー(保定装置)の着用をサボってしまうのと似ています。
キレイラインで矯正したママ友さんも、保定期間に入り1年ほどは日中もリテーナーを使用しなければならないのに、「面倒になった」と自己判断で夜のみリテーナーをしているとのこと。
そして一度サボってしまうと、それが普通になってしまうのでどんどんサボり癖がつくのです。
導入クリニックがまだ少ない
通院に時間が取れない人は“通院なし”で自己完結できるのが理想だと思いますが、まだ導入クリニックが少ないのが実情です。
マウスピース矯正はインビザラインが主流ですが、インビザラインは医師の指導のもと行われます。
“通院なし”のマウスピース矯正は自己ブランドで行っており、そのブランド展開がまだ全国的には行われていないのです。
ただ“通院なし”の大きなメリットは、毎回通院する必要がないこと。導入クリニックは都心部に点在していますから、「1〜2回なら行けそう!」というのであれば、思い切って行ってみるのもアリです。
通院あり・なし、どっちがいいの?
通院ありでもなしでも、メリットとデメリットがあります。自分の考え方やライフスタイルに合った方を選んでください。
それでも迷ってしまうという方へ、メリット・デメリットを踏まえて「通院あり」「通院なし」、それぞれどんな人が向いているのかをまとめましたので参考にどうぞ。
「通院あり」に向いている人
- 定期的に医師に診てもらいたい
- 定期検診やホワイトニングもしたい
- 日程や時間に融通がきく
- 自己管理にあまり自信がない
ぴいこママと同じく、医師に診てもらいたい人や自己管理に苦手意識のある人は、“通院あり”がオススメです。
定期的に医師と向き合うことで継続しやすい環境を作ることができるので、治療ゴールまで最短距離で走り切れます。
「通院なし」に向いている人
- 忙しくて通院時間が取れない、通院が面倒
- 予算を少しでも抑えたい
- タイムパフォーマンスを重視している
- 自己管理には自信がある
なかなか通院が難しい人にとって、“通院なし”で治療できるのは魅力でしかないでしょう。
質問などもアプリでできるので、心配になったら即時に連絡し解決を図ることもできます。タイパを重視する現代ですから、これからどんどん増えていくことが予想されます。
普通の病院もオンライン診察するようになりましたから、これが主流になっていくのかもしれません。
まとめ
ぴいこママは通院をしていますが、始めてみると「通院なしでも良かったかも」と思う部分はあります。
個人的にはアプリでいつでも質問できるのが、すごくいい! 治療を始めた当初はちょっとしたことも心配になっていたので、木ゲルに質問できるメッセージ機能は魅力的です。
なお、以前矯正の無料相談で訪れた『ピュアリオ矯正歯科 田町・三田院』はインビザラインで“通院あり”のクリニックですが、こちらではカウンセラーさんといつでもメッセージのやり取りができます。
予算の都合で私は通えなかったのですが、最後まで検討していました…イチオシのクリニックですので一度サイトをご覧あれ!
いずれにせよ、後悔しないためには話を納得いくまで聞くことです。Webサイトを見て迷うより、実際に話を聞く方がよりリアルになりますし、不安の解消にもなります。
一緒にマウスピース矯正がんばりましょう!