歯列矯正は昔からワイヤー矯正が主流でしたが、近年ワイヤーよりも手軽にできるマウスピース矯正にも注目が集まっています。
かくいう、ぴいこママもマウスピース矯正で歯並びをよくしようと企む1人です!そこでワイヤー矯正とマウスピース矯正について比較してみたので、矯正を検討される方は参考にしてみてください。
✅歯列矯正を検討している
✅マウスピース矯正かワイヤー矯正のどっちを選べばいいかわからない
✅マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを知りたい
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは?
従来歯列矯正には、ワイヤー矯正が行われてきました。ブラケットとワイヤーを24時間装着することで歯を動かし、理想の歯並びへ導いていくものです。
対してマウスピース矯正はワイヤー矯正と比較して新しく台頭してきた歯列矯正治療で、近年さまざまなマウスピース矯正ブランドが誕生しています。
2つの大きな違いは、取り外しができる・できない、というところです。ワイヤー矯正は常時つけっぱなしですが、マウスピース矯正は食事と歯磨きの間などに取り外して、それ以外は着用し続けます。
また見た目にも違いがあり、ワイヤー矯正は一目で矯正中だとわかるのに対し、マウスピース矯正は目立たないのが特徴です。(ワイヤー矯正にも歯の裏側につけて目立たなくする、裏側矯正というものもあります)
ワイヤー矯正・マウスピース矯正…どのくらいお金がかかるの?
日本において歯列矯正は、自由診療(保険外診療)となっています。そのため高額になりがちで、クリニックによっても費用が大きく異なります。
ワイヤー矯正の費用目安
ワイヤー矯正にはさまざまな方法がありますので、どの治療方法を取るかで金額が変わってきます。
一般的に行われる、歯の表側にブラケットとワイヤーを使った“表側矯正”は70〜100万円程度。
裏側矯正と呼ばれる歯の裏側にブラケットを装着して、目立たないようにした“裏側矯正”は100〜150万円程度。
上アゴは裏側矯正、下アゴは表側矯正にする“ハーフリンガル矯正”は80〜130万円程度が相場です。
マウスピース矯正の費用目安
マウスピース矯正の金額は部分矯正か全体矯正か、またマウスピースブランドやクリニックによっても異なります。たとえば傾いた前歯の1本だけ治す、といった場合は数万円で済むこともありますし、全体的に治療するとなると100万円ほどかかる場合もあります。
ざっくりではありますが、部分矯正は10万円〜60万円、全体矯正は60〜100万円ほどだと思ってください。
【マウスピース矯正ブランド一覧】にそれぞれのブランドの料金目安を記載していますので、気になる方は見てくださいね。
歯列矯正にかかる期間はどのくらい?
ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに、全体矯正となると1〜3年ほど、部分矯正の場合は2ヶ月〜1年くらいです。
矯正当初の歯並びや年齢によっても異なります。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正のメリット・デメリット
ワイヤー矯正にしてもマウスピース矯正にしても、ともにメリット・デメリットがあります。歯列矯正を考える際は、そうしたことを念頭に置いておかなければなりません。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正それぞれについて、メリットとデメリットをまとめてみました。
ワイヤー矯正のメリット・デメリット
ワイヤー矯正のメリット
- さまざまな症例に対応できる
- 歴史が長く、治療実績が多数
- マウスピース矯正に比べて、細かい歯の動きに対応できる
- マウスピース矯正のように、自己管理の必要がない
ワイヤー矯正のデメリット
- 矯正装置が目立つ
- 歯磨きがしづらく、虫歯や歯肉炎のリスクが高い
- 痛みがでやすい
- 滑舌に影響が出ることがある
ワイヤー矯正はその歴史と実績から、難しい症例にも対応することができます。その一方で矯正装置が目立ってしまうことや、歯磨きのしにくさなど、不便を感じることも多数。
ぴいこママの娘ぴいこもワイヤー矯正をしているのですが、毎晩の仕上げ磨きは最低でも10分かけるなど、本当に大変です(笑)。そして毎月通院して調整を加えたあとは、1〜3日ほど痛みでご飯が通常通り食べられないという状況を見ているので、ワイヤー矯正は辛いイメージが先行してしまいます…。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
マウスピース矯正のメリット
- 取り付け・取り外しができる
- 矯正器具が目立ちにくい
- ワイヤー矯正のような歯磨きのしにくさがない
- 部分矯正など、短期間で治療が終わるケースがある
マウスピース矯正のデメリット
- マウスピースの手入れが面倒
- 装着時間を守る必要がある
- マウスピースの紛失リスクがある
- 対応できない歯並びがある
対してマウスピース矯正は、歴史が浅いにしてもそれで歯並びが良くなった人も多数存在します。ただしそのためには、1日20〜22時間装着する、という時間をしっかりと守らなければなりません。
また衛生的に保つためにマウスピースを洗浄する手間もあり、自己管理必須の矯正治療法と言えるでしょう。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正はどんな人に向いている?
以上から、ワイヤー矯正・マウスピース矯正に向いている人はそれぞれこんな感じとなりました!
ワイヤー矯正に向いている人
・大きく歯並びを変えたい人
・矯正に抜歯を伴う人
・自己管理が苦手な人
大きく歯を移動しなければならないような人は、マウスピース矯正では対応できない可能性があります。また矯正専門の先生によると、マウスピース矯正でも治療上抜歯を行うことはあるものの、抜歯後に歯を動かすのはワイヤーの方がうわ手だとのこと。
ワイヤーの場合は常時装着しているので、そのぶん動きも早くなります。歯並びを大きく変える人にとっては、マウスピース矯正よりも早く治療が終わるというのもメリットになるでしょう、
マウスピース矯正に向いている人
・自己管理ができる人
・目立たない矯正がしたい人
・痛いのが苦手な人
マウスピース矯正は自己管理が重要になりますので、そこに自信がないという方はワイヤーにした方がいいでしょう。装着時間が守れないと矯正期間が長くなり、そうなるとさらに面倒になって辞めてしまう人も。
そうでなければ、矯正が目立ちにくく痛みの少ないマウスピースはメリットがいっぱい! 一部対応できない症例を除いては矯正が可能ですから、マウスピース矯正歯科に相談しに行ってみるのはアリですよ♪