待ちに待ったマウスピースですが、実際に装着してみるといろいろと大変なことがあるものです。今回はマウスピース生活で困ったことを、本音で書いていきます。
これからマウスピース矯正を考えている方は、事前に知っておくことで対策できることがあるかもしれません。
マウスピース矯正、困ったこと
1:痛い!
ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないと言われるマウスピース矯正。
いや、普通に痛いて!
特に、マウスピースを着けるときが痛いです。マウスピースを上下はめて、チューイーを噛んでしっかりとはめこむのですが、このチューイーを噛んだとき・噛んで離す際が、ジーンと痛い!
チューイーを噛んだ後、その鈍痛に『あしたのジョー』に出てくる矢吹丈が椅子に座って下を向いた描写のような格好になってしまう私…(わかる?)
5歳の末っ子に「どうしたのー?どうしたのー?」と言われるけど、その返事に声を出したくないくらい痛い。いや、放っておいてくれ・・・
外す際も痛いので、その痛みで食欲も落ちます。気持ちも沈みます。
体に不調がある時って、心も不調になりますよね。そんな状態。
娘ぴいこはワイヤー矯正で、月に一度調整で通院しているので、マウスピースの私よりもっと痛いはず。ぴいこマジすごいよ、あんた…!
と痛さに不安を覚えていたのですが、実際にきついのは最初の3日ほど。1〜2日目をピークに、痛みはおさまっていきます。また新たなマウスピースに変えた時に、再び痛みがやってくるでしょう(鬱)。
2:装着時間が長い!
クリアコネクトは1日の装着時間が22時間とされています。
インビザラインは20時間らしく、その差2時間。
たったの2時間とあなどるなかれ、22時間ってことは、外してていい時間はわずか2時間。1日3食食べているので、1食+歯磨きに使える時間は40分です。
これが本当にタイト!
私は外した時間、食べて歯磨きを終えて装着した時間をスマホのメモに記録しています。でないと何時から外しているか覚えていられないし、1日の最後の夕食時にどれだけ時間を取っていいのかわかりません。
もう絶対にカフェで読書、なんてことはできない。マウスピースを着けている間に飲食していいのは水のみ。誰かとお茶しようなんてことも、もちろんお断りです。
一方、インビザラインのように1日20時間であれば4時間フリーなので、3食と別にティータイムを設けることも可能だと思います。
インビザラインもクリアコネクトも変わらないやーなんて考えていたけど、これは本当に盲点だった…!
ただインビザラインを取り扱っているクリニックでも、推奨は22時間と仰っている矯正歯科の先生もいました。装着時間が長いほど、歯の動きはいいようです。
3:外出時の歯磨き場所の確保
想像に容易いかもしれませんが、外出時は困ります。あまり堂々とマウスピースを着脱するのはやはりちょっと躊躇するので、基本的にはトイレにかけこみます。
そして極力、外した直後から食事を始めたいので(22時間を守るために、1分1秒が勝負!)、食事できる準備が整ってからマウスピースを外します。
食事が終わったらすぐにトイレに行って、歯磨きをします。唾液には自浄作用があるので、食べた後は唾液の分泌によって虫歯を抑制したりする効果があるのですが、マウスピースを装着していると唾液が行き届きません。そのため歯磨きは必須なのです。
家であればフロスも行いますが、公共施設でフロスまではできないので、そこは諦めています。(そもそも歯磨きも、できるような場所とそうでない場所があります!)
このような事態になるたび、なぜコロナ禍の外出控え期間に矯正に踏み切らなかったんだろう〜と悔やまれる…。
4:味見ができない
料理をされる方であれば共感いただけるかと思うのですが、調理中もマウスピースをしているので、味見はできません。もうここは長年の感で、だいたいこんな量!とやるしかないのです。
今のところ、異常に味が薄かったり濃かったりはしていないのですが、いつも実際に食べるまでちょっと不安です。
新しい料理に挑戦する際は、しっかり分量を確認しなければ…。
5:歯に詰まりやすい
一部歯を削って隙間を作っているので、食べたものが歯に詰まりやすいです。そのためフロスは必須アイテム。きれいに歯磨きしたと思っても、フロスをかけると食べかすが出てくる出てくる…(汚い話でごめんなさい)。
それまで歯間ブラシやフロスピックはは幾度となく使用してきているのですが、この長いタイプのフロスは初めて。使いづらいと思って購入したまま放置していたのですが、使う日が来るとは…!
使い出してみるとすごい便利だし、そんなに難しくもない。次回の歯科検診が楽しみになるほど、汚れを落とせている気がするよ〜!
なお歯面につけているアタッチメントも、食べかすがひっかかりやすいです。ひっかからなくても、アタッチメント自体に異物感があるので、慣れるまではアタッチメントをつけていること自体違和感があります。
6:爪を短くできない
私は爪を短く切るほうなんですが、爪を短くしてしまうとマウスピースを外すのがちょっとやりにくいなと。
マウスピースの奥側を爪で引っ掛けて外すのですが、爪を切った直後はなかなか引っかかってくれず難儀しました。次回切る時は、少し伸ばした状態で切ろうと思います。
同様に、マニキュアをする人も剥がれやすい気がしています。ジェルネイルなら大丈夫かな…? んん〜いずれにせよオススメしません。口の中だしね。
【追記】ネイルなどをしている人のために、“アライナーリムーバー”なるものがあるようです!
こういったアイテムを活用するといいですね。
番外編:個人的にはこんなところも
・献血にいけない(こまめにスポーツドリンクを飲まなければならない)
・運動後のプロテインを飲むタイミングが難しい(プロテインのために着脱+歯磨きの時間は、時間的余裕がない)
・試食ができない(マウスピースつけた直後、うっかり試食に手を出してしまい、店員さんのいる手前やめることもできず、喉の奥の方に入れては飲み込んだ。笑)
あと毎日の生活で言うと、いつもホットコーヒーを2〜3杯飲んでいましたが、これも無くなりました。今は炭酸水を飲んで、喉を潤しています。たまに食後にアイスコーヒーを少量飲むくらい。のんびりは飲めないので、嗜む程度に…。
意外と困らなかったこと
一方で、思っていたより困らなかったこともあります。
1:普通にしゃべることができる
マウスピースをしているとしゃべりにくいとかあるのかなーと思っていましたが、これは皆無。
私の周りでは、矯正の一期治療をしている女子が結構たくさんいるのですが、この一期治療は滑舌が悪くなったりすることがあるみたいです。
一期治療はアゴを拡大させることが目的なので、上アゴに固定の器具を入れたり、ワイヤーのような形のマウスピースを使っていたりするのですが、これは舌にぶつかるからか話しにくいよう。
こうした困りごとはありませんでした!
2:違和感は少ない
寝ている間の食いしばり防止のため、一時期ナイトガードと呼ばれるマウスピースを夜間だけつけていたことがあったのですが、これがもう違和感ありまくりで。1ヶ月ほどで装着をやめてしまいました。
そのため今回のマウスピースも心配していたのですが、違和感があったのは最初の3〜4日くらい。もちろん高額なお金を支払っているので、やめたいってやめれるものでもないのですが、そうでなくても違和感から解放されるのにそこまで時間はかかりませんでした。
とはいえ、体調が悪くなると体全体が敏感になるからか、インフルエンザにかかったときはマウスピースの異物感がすごかったです。妙に気になってしまう。もちろん乗り切ったけども!
なにはともあれ、違和感があろうがなかろうが、始めたからには最後まで走り切るしかないんですけどね。
3:手入れはラク
とっても面倒くさがり屋なので、毎回お手入れなんてできるかな〜と心配していたのですが、これもさほど面倒ではなかったです。
外したマウスピースは、泡ハンドソープをつけて歯ブラシでゴシゴシするだけ。歯ブラシはいつも使っているものでいいのですが、私はタフトブラシを持っていたのでこれを使用しています。
歯ブラシだと、ブラシの長さが微妙に足りないんですよね〜。
タフトブラシなら毛束がまとまっているので、細かい隙間まで届いてくれます。
もうすぐ装着して1ヶ月ですが、マウスピース矯正を開始して感じたところはこんなもんでしょうか。
ちなみに最初のうちは歯の動きが悪いからと、4週間同じものを装着しています。次からは2週間に1回の交換になるんだって。は〜また痛みがやってくるんだろうな(ドキドキ)。
まだ変化は感じられませんが、これからも追って報告していきます!