長期間にわたり矯正治療を行い、晴れてキレイな歯並びを手に入れた!と喜んでいたのも束の間、“後戻り”なんてことになったらたまりません。
“後戻り”とは、矯正で良くなった歯並びが元の状態に戻ってしまうことです。私が回ったどのクリニックでも、「矯正後、後戻りしてしまったので再び矯正をしている」という人がいることを聞きました。
そこで今回はぴいこママが歯列矯正の先生に、“後戻りする人の特徴”を5つ伺いました。
リテーナーを指定期間着用していない
矯正治療が終わると、リテーナーという歯の保定装置を用いて、歯が後戻りしないようにします。
特に治療後すぐは元に戻ろうとする力が強く、リテーナーを1日していないだけで歯にはまらなくなる事例もあるんだとか。
よく「矯正治療期間と同じだけ、リテーナーを装着しなければならない」と聞きます。つまり治療期間が2年だとすると、リテーナーを装着するのも2年ということ。
矯正医によっては、治療期間の長さに関わらずリテーナーは2年ほどつけてほしい、という見解もありました。
ぴいこママの身近にも子どもの頃に矯正をしていて、リテーナーを指定期間つけておらず後戻りしたというママさんがチラホラいます。
せっかくキレイになった歯並びですから、リテーナーはサボらずに着用しましょう!
口呼吸をしている
口呼吸は悪い歯並びを作ります。
外側からは唇が、内側からは舌が押すことで、歯が正しい位置にいることができます。
しかし口が空いている口呼吸の状態だと、本来外側からかかるはずの力がかからないため、歯並びが崩れてしまうのです。
口呼吸しているかどうかの目安として、以下3つをセルフチェックしてみてください。
- 舌が上アゴについていない
- 舌の側面に歯形がついている
- 唇の内側が乾燥している
詳しくは以前ブログに書いていますので、こちらをお読みいただければと思います。
歯に影響を及ぼす悪習慣がある
日常生活において歯に悪影響を与える場面は少なくありません。
たとえば頬杖は、下アゴをずらす行為です。下アゴがずれることで顔が左右非対称になり、歯列もズレるため噛み合わせが悪くなってしまいます。
またうつ伏せ寝や横向き寝も、下になっている側が圧迫されているため、やはり顔や歯列に影響を与えます。
うつ伏せ寝においては、鼻呼吸がしづらい姿勢ですから口呼吸をも引き起こすリスクがあります。
寝ている時に歯ぎしりをする人も要注意です。歯ぎしりは歯やアゴに大きな負担をかけますから、歯が削れて噛み合わせを悪くしたり、噛む位置が安定せず歯列に影響を及ぼしたりすることになるのです。
こうした悪習慣がある人は、矯正治療中(可能ならその前)から意識して治すようにしましょう。
私は歯ぎしりをするのですが、寝ている間の歯ぎしりは意識して治せるものではありません。物理的に夜用のマウスピースをはめることで歯ぎしりを止めることはできますが、習慣としては治らないと思っています。
現在は矯正用のマウスピースを着用しているので、歯ぎしりは止まっています。
治療が完了し保定期間が終わっても、夜だけはリテーナーを着用して歯ぎしり対策にしたいと考えています。
生えていない親知らずがある
親知らずが生えてくると、他の歯が押されて歯列に影響を及ぼすという説があります。そのため、矯正のために抜歯をするケースもあるようです。
ただこれについては必ずしも影響を与えるとも言えません。生えていない親知らずがある人は、矯正医と相談してみることをオススメします。
(覚えていない人も、治療前にCTやレントゲンで親知らずの有無がわかると思います)
私は矯正とは関係なく既に3本抜歯していますが、残りの1本はまだ生えてきていません。
親知らずは年齢に関わらず生えてくる可能性があるので、今後生えてくるかもしれないそうです。アラフォーでもまだ今後生えるかもしれないなんてビックリ。
親のお金で矯正した
成人してから「後戻りした」と矯正にやってくる人は、少なくないようです。
聞くと、小さい頃や中高生のときに矯正をしていたという人たち。
小さい頃であれば親が管理できるので、治療から保定完了までしっかりと見届けることができますが、中学生以降となるとこの管理が難しくなってきます。
大人になると自分で高額な治療費を支払っているので、そのぶん後戻りしないように頑張れるのですが、親が治療費を払ってくれているとなると話は別。
治療自体が終わって、保定をサボりがちなのが高校生〜大学生くらいなんだとか。自腹切って治療してないからね…親の心子知らず。
リテーナーをしたりしなかったり、親知らずが生えてきたりと、さまざまな要因で後戻りするのが“親のお金で矯正した”世代のようです。
まとめ
きれいな歯並びを手に入れたら、それを保つための努力は必要です。やはり、もっとも効果的なのはリテーナーの着用だと言います。
歯は固定されたままではなく、一生動き続けます。そのため保定期間が終わったあとも、夜だけ着用するといった習慣は続けていきたいところ。
モチベーションだけではやっていけないので、洗顔や入浴・歯磨きというような毎日のルーティンになるのが望ましいですね。
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