このブログでは大人のマウスピース矯正を主に扱っているのですが、そもそも私が歯列矯正に興味をもったきっかけは娘ぴいこにあります。
そこでぴいこのワイヤー矯正についても、記録として残しておこうと記すことにしました。開始は2022年10月で、もうすぐ1年を迎えようとしています。ワイヤー矯正について知りたい方は、こちらの記事を読んでくださいね!
矯正医院決め
最初に矯正歯科に訪れたのは、ぴいこの兄でした。小学校に入る前の就学前検診で、歯並びについて歯科で診てもらうよう指摘を受けたのです。
どこで診てもらおうかと思ったとき、過去に仕事で小児歯科矯正について記事執筆を行っていたことを思い出しました。
そこで当時参考にしていた、医療ジャーナリストの増田美加さんの著書『後悔しない歯科矯正』を本棚から引っ張り出す私。熟読した結果矯正相談に行ったのが、今ぴいこの通う矯正専門歯科です。
当時はほかと比べることなくこの1つに絞って通院を決めましたが、現状大きな不満はありません。
むしろクリニックがお休みでも、緊急の場合は院長が対応してくれるところなんか、誠実さを感じています。
また、ここでは矯正治療を開始するまでの通院にはお金がかかりませんでした。矯正を始めるかどうか、そのタイミングが来るまで様子見の通院を繰り返しましたが、すべて無料!
そのため兄に関しては経過観察で複数回受診し、乳歯が抜けたところに隣の歯が倒れてこないように処置をしてもらったりもしましたが、一円もお金をとられませんでした。
なお結果として兄は“矯正不要”ということで、矯正はせずに卒業しています。
矯正開始
そんな対応もあって、ぴいこは兄の通院していた矯正専門歯科でお世話になることに。小学1年生の秋頃に初めて診てもらい、3回ほどの“様子見”を経て、その1年後に矯正をスタートしました。
ぴいこは私と同じで叢生です。私も夫もそこまで気になっていたわけではないのですが、本人が矯正をしているお友だちを見て「矯正したい!」と言いだしたのが始まりです。
小学2年生の秋、乳歯はこのときわずか2本、あとはすべて永久歯です。
永久歯が生えそろうのは一般的に12〜14歳と言われていることから、ぴいこの生え変わりの早さが伺えます。しかも残り2本もグラグラで生え変わりそうな勢いだったので、早々とワイヤー矯正を開始しました。
つまりは小児矯正(一期治療)は行わず、最初から大人と同じ矯正に挑むことになったわけです。
今から思えば、一期治療で上アゴの拡大を行っていた方が後戻りしにくかったんじゃないかなー?という若干の後悔はあります。(後悔するには早いけど…)
でも矯正は始めてしまうと最後まで突っ切るしかないので、ひとまず2年の治療と2年の保定期間を頑張ってもらうばかり。
矯正途中経過(写真あり)
さて今小学校3年生、もうすぐ治療を始めて1年が経ちます。子どもの歯はやはり動きが早いもので、開始1ヶ月で後ろに引っ込んでいた2本の歯が前に出てきました。す、すごい…!
見た目的にはすでにキレイに並んでいるのですが、まだ成長段階なのでそれに合わせて治療も続きます。
開始7ヶ月目でゴムかけが始まりました。これは正中を揃えるためなんだとか。ゴムをかけて引っ張ることで、歯の位置をずらすわけです。
ちなみに私も正中が揃っていません。マウスピース矯正をいくつも回っていますが、正中を揃えるのはマウスピースではできないんだとか。見えにくい場所でそこまで気にしてないので、こちらは諦めています。
ゴムかけは教えてもらったら、すぐにできるようになりました。鏡を見なくても、ちゃちゃっとつけられちゃいます。
食事や歯磨きのときには外すのですが、たまに忘れてしまうのが難点かな。
通院について
通院は月に一回行っています。毎回調整してもらうのですが、行った後はいつも食事がままならないくらい痛そうです。
最初にブラケットをつけてもらったときが一番痛かったようで、その日とその翌日は流動食しか食べられなかったほど。その後の調整は流動食とは言わないまでも、固いものは食べにくそうなので避けるようにしています。
歯磨きと虫歯予防について
ワイヤー矯正となると、やはり気になるのは歯磨きです。食べた後はブラケットに詰まりまくるので、毎食後歯磨きは欠かせない!
と言いつつも、外出してたり友だちと遊んでたりすると歯磨きのタイミングを逃すこともしばしば。つまり朝と夜の歯磨きは必須で、夜は親が仕上げ磨きをしている状態です。わりと普通ですね。
でも「仕上げ磨きは毎回最低でも10分はかけてください」と歯科衛生士さんに言われました。実際時間見ながらやってはいないので何分行っているかわかりませんが、時間がかかるのは事実です。
ところでワイヤー矯正は見た目の通り歯磨きがしにくいので、虫歯や歯周病になりやすい状態です。
そこで矯正医から勧められたのが、フッ素うがいとキシリトール100%ガム。
フッ素配合の歯磨き粉は虫歯を抑制すると言われているように、このフッ素化合物を含んだ水でうがいをすると虫歯リスクが下がるんだとか。
またキシリトール100%ガムも同様に、毎日噛むことで虫歯になりにくくなるらしいです。
さて矯正を開始した最初の2ヶ月くらいは、矯正医院で買ったフッ素うがいを寝る前の歯磨きの際に行っていました。が、忘れることも多くほどなくフェードアウト…。
その後はキシリトール100%のガムを寝る前に噛んでいましたが、ゴムかけを機に噛まなくなりました。ガムを噛むためにゴムを外すと、ゴムかけを忘れたまま寝ちゃったりするんですよね…。
虫歯リスクを下げるためのガムですが、ゴム掛けを忘れると矯正効果が弱くなるので、それは困るとガムを諦めました。
結局のところ、食後の歯磨き以外特別なことはやっていないのが実情です。
ちなみにキシリトール100%ガムは歯科医専売品ですが、Amazonなどでも購入することができます。歯磨きを終えたあとに噛むものなので、割と子どもは喜んでくれます。
1日5〜6粒が目安ということですが、キシリトールは食べすぎるとお腹をくだすこともあるので、我が家では1日1〜2粒。ぴいこは今噛んでいませんが、代わりに兄と弟が消費しています。
今3〜4ヶ月に1度、近所の歯医者の定期検診に行っていますが、現状虫歯はできていません。矯正歯科でクリーニングしたいとは思うのですが、矯正歯科は自費診療なので高い…。
矯正の今後
このまま順調にいけば、あと1年強このワイヤーを続けて、その後2年間がマウスピース型リテーナーの装着になります。
ただその間に12歳臼歯も生えてくるだろうし、そうなると歯並び崩れないのかな? リテーナーを作り直したりするのかな? なんて考えています。あぁ〜ひたすら後戻りが心配。リテーナーは2年の保定後もずっと続けてほしいなぁなんて思ったり。
ちなみにぴいこはワイヤー矯正ですが、子どもでもインビザラインなどのマウスピース矯正は存在します。できる年齢があるので、気になる人は調べてみてください。
ただマウスピース矯正を行う医師に聞くと、「子どもは取り外しのできるマウスピースはオススメしない」と口を揃えて言います。
大人の場合は自分でお金をかけてやってるから、絶対に直そうとするけど、保護者管理下のうちは自腹を切ってないので、平気でマウスピースをサボるんだとか。うーん、すごくわかる気がする。親は子どものためと思って、高いお金払ってるのにね…泣。
うちも正直、本人がやりたいと言わなければやらなかったと思います。それこそ、本人が必要を感じたタイミングでマウスピース矯正でよかったんじゃないかな。私と同じような歯並びなので、マウスピース矯正で治りそう。
あとは、子どもの歯列矯正は保険適用にしてほしいー!
歯の健康=身体の健康を守ることにつながるので、子どものうちの矯正は大事だと思っています。まだまだそんな時代はこなそうだけど、切に願っております…。