子どもの矯正

子どもの矯正、後戻りしないためにできること3つ!後戻りしたらどうする?

「子どもの頃に矯正しても、成長とともに歯並びが変わるから…」

と、子どもの矯正に迷いがある方は少なくないようです。高額な料金を払って矯正しても、それが大人になるまで保たれるという保証はないわけですから悩みますよね。

でも後戻りすることなく、大人になった今もきれいな歯並びでいる人が多数いるのもまた事実です。実際に私の友だちも小学生の頃、1年ほど矯正装置をつけて今も歯並びがきれいなまま。羨ましい〜!

そこで子どもの矯正において、後戻りをしにくくするための方法を記述しました。

「後戻り」とは?

その文字通りですが、歯が元の状態に戻ることを「後戻り」と言います。矯正によって歯を動かしても、矯正直後は歯を支えている骨がまだ安定していないため、元の位置に戻りやすいのです。

私はマウスピース矯正でさまざまなクリニックを回ったのですが、そこでお話しした歯科衛生士さんの後戻り率の高いこと!

「子どもの頃矯正したけど、少し後戻りしたから今このマウスピース矯正をやっているんです」と…。

ぴいこママ

親御さんもお金かけて矯正治療しただろうに…くぅぅ!

一方で、冒頭にお話しした私の友だちのように後戻りしていない話も聞きます。この違いはなんなのでしょうか?

次項は後戻りしにくくなる方法です。

後戻りを防ぐためのポイント

1:舌のクセを治す

歯並びは日常生活における何気ない動作から影響を受けています。たとえば指しゃぶりや口呼吸といったことです。

指しゃぶりは上の歯を押し出しますし、口呼吸では歯のバランスが取れず凸凹の原因になってしまいます。せっかく矯正治療できれいに整った歯並びも、ちょっとしたクセによって後戻りを引き起こしやすくなってしまうのです。

こうした舌のクセや口呼吸は、MFT(口腔筋機能療法)というトレーニングを行うことで改善することができます。

MFTを行っている矯正医にかかったり、定期検診に行っている歯科医に聞いたりして、口腔内の正しい使い方を習得しましょう。それだけで後戻りのリスクはグッと低くなります。

2:治療後は保定をする

多くの場合、矯正治療後は「リテーナー(保定装置)」と呼ばれる装置を装着して後戻りしないようにします。

矯正で歯がきれいに並んでも、その位置で安定するには時間がかかります。歯が新しい場所で定着するために、しばらくの間はリテーナーを用いて歯が動かないようにするのです。

このリテーナーには着脱可能なものと不可能なものがあります。

着脱可能なものは、食事や歯磨きのときに外すことができるので、口腔内を清潔に保つことができます。

その一方で、着用することを忘れたり、サボったりできてしまうのが難点です。

リテーナーをしていないと歯が元の位置に戻ろうとするため、再びリテーナーを装着しようとすると歯の形が合わず、入らなくなることも。

入らなくなると再作成してもらうことはできるかもしれませんが、リテーナーに歯を動かす力はありません。あくまで今の歯並びを保つ、ということになります。

着脱不可能なものはつけたままになるので後戻りはしませんが、装置があるぶんだけ歯磨きがしづらいため、丁寧な歯磨きと定期検診が欠かせません。

3:一期治療を行う

一般的に、大人になってから矯正を行うよりも、子どもの頃に矯正をしておく方が後戻りが少ないと言われています。

これは大人が今ある歯を移動させるのに対し、小児矯正では歯が生えるベースとなる骨格を大きくするためです。

大人の場合はすでにできあがった状態があるため、矯正で動かした歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。

一方子どもの場合は、まだ歯が定位置として固定されていない状態から、骨や筋肉の成長に合わせて歯を並べていきます。そのため後戻りのリスクが低いのです。

この治療を一期治療と呼び、一期治療が終了した時点で歯並びに問題がなければ、そこで治療終了となり費用負担も抑えることができるというメリットもあります。

一期治療で終わらず、二期治療に入ることもあります。これがいわゆる大人の矯正です。

せっかく一期治療したのに、一期で終わらなかった…という人も落ち込む必要はありません。費用面は一期治療分を差し引いて二期治療に移れるので損はありませんし、一期治療により歯のスペースを確保しているので、今後矯正のために抜歯をするリスクが低くなるというメリットがあります。

ただし、矯正治療は早ければ早いほどいい、というわけでもありません。子どもの歯の状態や、成長に応じた治療法がありますので、矯正医とよく相談してみてください。

後戻りしたらどうする?

以上のことをやっていても、残念ながら後戻りするリスクがゼロになるわけではありません。

その後親知らずが生えてきたり、横向きに寝て歯が圧迫されたり、口周りの筋肉が衰えてきたり…と後戻りする原因はさまざまあるのです。

そのため後戻りのことを考えると、リテーナーを着用し続けるのが最も後戻りのリスクが低い方法だと言えるでしょう。

通常は治療期間と同じくらいの期間、リテーナーで保定をします。治療が2年かかったとすると、リテーナーも2年です。このリテーナー2年を過ぎてからも、着用し続けることができたら後戻りのリスクはグッと低くなります。

ただ本人にとっては負担ですから、子どもにそれを強いるのも辛いところです。

個人的には潔く、後戻りのリスクは承知のうえでいた方がいいと思っています。

そして後戻りしたのであれば、その頃には子どももある程度成長しているはずですから、子ども自ら矯正治療をしたらいいのではないかと。

一度きれいになっている歯並びですから、部分矯正で済む可能性が高いでしょう。部分矯正であれば全額矯正よりリーズナブルに済みますから、親がいくらか負担してあげてもいいので、子どもに自分ごととして捉えてもらって金銭負担してもらうといいです。

子どもも自分でお金を出すことで、本気にもなります。後戻りしないように行動します。

もし後戻りしてしまって、子ども自身がそれでもいいやと思うのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。大きくなった子どもに、親が言うことはないのです。

もちろん後戻りしなければ、それに越したことはありません。

「矯正治療しててよかったー!」です。

親はそうなることを祈るのみですね〜。

 

子どもの矯正は親としての責任もあり、迷うところです。でもキレイな歯並びを子どもにプレゼントできるのも、親であるからこそ!

もしお子さんの歯並びが気になっているのであれば、まずは矯正医に相談してみてくださいね。

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ABOUT ME
ぴいこママ
真ん中子♀がワイヤー矯正を始めて、歯並びがキレイになったのを見て羨ましくなった人。見た目もそうだが、歯列矯正で健康な歯を目指す。現状歯並びは叢生・反対咬合。 ▶︎現状と問題点▶︎ 上の前歯2本が反対咬合/左上の歯が1本内側に倒れている/右下の歯が1本内側に倒れている/奥歯の噛み合わせはいいらしい/下アゴの骨隆起がすごい。無意識の食いしばりが原因と思われる/食いしばりがあるので、顎関節症になるリスクがあるらしい