今回は数多くのマウスピースを取り扱う『おおじま駅前歯科・大島駅前医矯正歯科』に伺いました。取り扱いマウスピースはなんと15種類以上! たくさんのマウスピースを取り扱っているので、その違いについてお話を聞いてみましたよ〜!
初診の流れ
『おおじま駅前歯科・大島駅前医矯正歯科』は下町の商店街にある、ごく普通の歯医者さんという感じでした。来院される患者さんもご近所さんという感じで、平日の午前中ということもありご高齢の方ばかり。
受付を済ませて問診票を書いたら、診察室に通されます。町医者さんらしく、院長先生が最初から最後まで対応してくれたのは好印象でした!
まずは気になるところを自己申告し、レントゲン室に移動します。そのあとは口腔内を診てもらいますが、これがとても細かい。あとでわかったことですが、歯を移動させるにあたり、どのくらいのスペースをとるか計算されていたようです。
診察が終わったら、歯列矯正について説明があります。
見た目で来院される方が多いのですが、歯並びを直すことで歯磨きがしやすくなったり、噛み合わせを良くしたり、実際には機能面でのメリットが大きいんですよ
こちらの医院は2023年開業と新しく院長もお若いのですが、院長はもともと矯正歯科医院の勤務医。多くの症例をこなし、特にマウスピース矯正について研鑽を積んできた方です。多くのマウスピースの比較を行い、ご自身で比較表を作られています。
今まで私が足を運んだクリニックでは、インビザライン+その他マウスピース1〜2種類程度だったので、15ものマウスピースを取り扱うのは全国的にみても珍しいのではないでしょうか。これらを解説いただくのに資料を見せながらお話をしてくれました。
マウスピースの違い
重度の歯並びを直すのが、最も有名なインビザライン。
重度〜中程度のものはインビザラインの次に有名なクリアコネクト、またはアソアライナー。
それ以外はローコストマウスピースにあたり、主に中程度〜軽度の症例に対応します。キレイラインやウィ・スマイルなんかはこのローコストマウスピースに含まれます。ローコストマウスピースは前歯だけを移動させるなど、部分的に治療することで料金を落としています
キレイラインなど、独自で作っているところが多いですね。技巧会社なんか特に、工場を持っているので独自のものを製作しています。独自で作っていない会社は、大手のマウスピースを使用したり、他の会社に作らせたりしています
そうですね、枚数が決まっているのもそうですし、選ぶ会社によって治療期間も変わってきます。
マウスピース自体の交換はどれもだいたい1〜2週間ですが、柔らかいマウスピースと硬いマウスピースを交互に使うキレイラインのようなタイプ、両方の機能を合わせもち1種類のマウスピースを使い続けるインビザラインのようなタイプ2つがあります
柔らかいマウスピースである程度歯を動かして、硬いマウスピースで固定するイメージです。それを繰り返していくことで定着を図ります
おっしゃる通り、最初のうちはやっぱり歯の動きが悪いです。多くの場合、一回で0.1〜0.3mm動かすのですが、はじめは0.3mm動かそうとしても実際に動いてくれるのはその6割程度。それを何度も続けていくうちに、9〜10割動かせるようになってきます
そうですね、マウスピースの会社によって違います。あとは作り直しが1回できたり3回できたり、そうしたことに対応しているかどうかも含めて期間は異なってきます
まずはその枚数で終わらないようなものは勧めないです。
どこまで治したいかによるのですが…ぴいこママさんの場合、全部の治療をするならインビザラインのような枚数が実質無制限のものがいいですね。もしく例えばこの部分は諦めて前歯だけという要望であれば、枚数が少なくて済むものにしたり、奥歯は動かさずに前歯だけ動かすマウスピースを使用したりします。
料金も決して安くないので、そのあたりはご要望と料金を考えてもらわないといけないですね
マウスピース矯正、失敗の原因は?
多くの場合、プランが合っていません。
たとえばインビザラインでないと治らないような歯並びなのに、ローコストマウスピースを選んでしまったら、それは治らないですよね。難解な症例なのに、キレイラインなどローコストをオススメする医師がいるのも本当です。
そうですね。私の場合は自分が院長なので、きっちり治さないと経営ができなくなるリスクがあります。だから治らないかもしれないようなプランは、絶対にオススメしません。
反対に、どこかで雇われている勤務医の場合は給料制ですし、失敗があってもまた別のところで働くことができます。そういう意味ではリスクが高くないですから、残念ながら失敗例を作ってしまうということがあるのです
あとローコストマウスピースの場合、噛み合わせに対応していなかったりします。
最初にお話しした機能性の部分も含めた治療となると、ローコストマウスピースだと心もとないですね
ぴいこママの診断は?
さらっとインビザラインを勧められたぴいこママですが、最終的な判断はいかに?
ぴいこママさんの場合ですが、気にされている上前歯2本と左下前歯1本に加えて、右上の4番目もクロスバイトになっています。下の歯の内側に入っているんですね。
これらを全て直そうと思うと、上の歯を削歯するか、上アゴ自体を拡大させるかです。拡大させるのであれば、奥の方の歯にワイヤーをつけます
ワイヤーもつけるの⁉︎ 痛そうだし期間もかかりそう…
少しずつ歯を削る方法でもいいのですが4mm…余裕をもって5mmほどのスペースが欲しいです。ワイヤーを使う方がアーチはきれいになりますよ。
いずれにせよ全体的に治すとなるとインビザラインがいいかなと思います。金額的に難しければクリアコネクトかアソアライナー。ローコストのように安くはなりませんが、キレイには仕上がります
ぴいこママさんの場合、Eラインはほとんど変わらないですね。ラインを治すなら美容整形で、うちの患者さんでも何人もいます。
Eラインが変わる人はすごく出っ歯な人で、矯正で口元を引っ込めるケースです。Eラインがキレイな人というのは、鼻先とあごを直線で繋いだときに、唇が出ていない人だと言われています。そのため出っ歯によって口元が出ている人は、矯正でキレイになることがあるんです
マウスピース矯正まとめ
今回はさまざまなマウスピース矯正について、その違いを知ることができました。
どの会社が良くて、どの会社は良くない、といった話ではなく、それぞれの得意分野と患者の要望によって選ぶものが変わってくるんですね。ただ、コスパの良し悪しはありそうです。
もちろんそれ以前に、信頼できる担当医師を選ぶこと。これが難しいと思っていたけど、院長と勤務医の違いには唸らされました。今後、この視点も頭の片隅に置いておきたいです。
それにしても、どの歯医者に行ってもインビザラインについての信頼度が高いことがよくわかります。
部分矯正に揺れてるけど、全顎矯正するならインビザラインかな〜…高いけど…。
今回訪れた『おおじま駅前歯科・大島駅前矯正歯科』では多くのマウスピースを取り扱っていますので、いろいろと話を聞きたい方はオススメです! 症例も多く信頼のできる先生だと思ったので、ぴいこママも検討中〜
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